
高速バスの体験談をご紹介します。
私は現在23歳、女性の会社員です。
二年前に初めて夜行バスを利用したのですが、そのときの事をお話したいと思います。
二年前の冬、私は友人2人と冬休みを利用して、一緒にスキー旅行へ行く事になりました。
その時私たちはまだ学生で、お金も無かったので、当然ながら旅行の手段として夜行バスを使いました。
私は初めての夜行バスの利用だったのですが、友人二人は何度か経験があると言い、大学生なら皆夜行バス使うし何より安い、との事で私ももちろん賛成し、三人で東京から新潟までの夜行バスを予約しました。
夜の12時過ぎ、東京駅のバスターミナルに集合し、他の参加者の人たちとも合流した私たちは、そのままバスに乗り込み、新潟を目指して出発しました。
時期は冬休みという事もあり、車内はほぼほぼ大学生で賑わっていました。
男女の大人数のグループや、大学生カップル、私たちのような女子グループ、様々でした。
また、冬休みで大学生向きの料金の低さ、新潟の人気スキー場行きとの事もあって、その日の夜行バスは満席でした。
私は正直、初めての夜行バスという事で内心ワクワク、ドキドキしていました。
夜中に友達を出かけるという事は、何にせよワクワクするものです。
しかし、そう思っていたのも最初のうちだけでした。
私たちは三人という奇数のせいで、一人他のグループの方と相席でした。
じゃんけんで負けた私は、行きはその相席の方に座る事になりました。
隣になったは大学生の男の子で、大人数のグループの中の一人でした。
夜も更けて、バスもだいぶ走っているのですが、私は一向に眠る事が出来ませんでした。
なぜなら隣の男の子が、後ろの席の自分のグループの子たちとずっと話していたからです。
声は後ろから前に聞こえるので、それは余計うるさく感じました。
私は「夜行バスって皆寝るもの、静かにするものじゃないの?」と内心苛立ちながらも、初めてという事もあり注意することができませんでした。
そのまま、3時、4時となってもその子たちのおしゃべりは終わらず、5時過ぎで終わったものの、私はすっかり目が覚めてしまいました。
そのまま、あまりちゃんと寝る事が出来ず、バスは目的地の新潟のスキー場へ到着。
その頃には朝日が昇りすっかり天気が良い朝になっていたのですが、私の気分は最悪。
全く滑る気になれませんでした。
結局あまり眠れず、頭もぼーっとし、身体も何時間も同じ姿勢でいた為で、かなり疲れていました。
何よりずっとイライラしていた事が本当に疲れる要因の一つになったようで、私は結局午前は友達にごめんと言って、一人ホテルの部屋で仮眠を取っていました。
折角来たスキー旅行なのに、私は行きのバスのせいで、初日があまり楽しむ事が出来ず、結果的に夜行バスがとても嫌いになってしまいました。
正直、本当に低予算で、乗り換えも無いしとても便利なものだと思います。
しかし、こういうデメリットもあるんだなあ、と初めてながらにして痛感しました。
寝れない事が何よりもストレスな私は、それ以来夜行バスは利用していません。