
誰かに話したくなる新幹線のお話をご紹介!
子供の憧れ、新幹線。今では大人をも魅了し、単なる移動手段としての乗り物の域を超える活躍を見せています。
そこで、ここでは新幹線の路線や、滅多にお目にかかることができない特殊な新幹線までをご紹介。
これまで新幹線に全く興味がなかった人も、もしかしたら興味を抱くかもしれません。
ちょっとした新幹線の雑学もお伝えしていきます。
話のネタにもなると思うので、ぜひ、ここで新幹線に関する情報を押さえておきましょう。
新幹線は全部で9路線あります
そもそも、新幹線と一言で言っても、その枠には収まらないほどのバリエーションが存在しています。
どのように種類分けをするのかにもよりますが、「路線」という観点でみれば、これは日本全国に9つ存在。
「ミニ新幹線」という、あまり聞きなれないものも含めて9路線あるのが、現在の日本の新幹線事情なのです。
ちなみにミニ新幹線とは、通常の新幹線とは異なり、在来線の線路で走ることが可能な新幹線のこと。
新たに線路を敷く必要がないため、導入に費用もかからない点が大きなメリットです。
しかし、安全面から速度は通常の新幹線ほど速くはないというデメリットも持ち合わせています。
ミニ新幹線は、通常の新幹線と在来線の間に位置する列車と思っておくといいでしょう。
路線別の新幹線基本データと特徴
それでは、上で触れたように日本にある9路線を一つずつ紹介していきます。
最高速度や路線距離などに触れていくので、それぞれの路線の違いを楽しむとともに、開業データを見ながら歴史を感じるのも楽しいかもしれません。
北海道新幹線の基本データと特徴

北海道新幹線
北海道新幹線は、開業が2016年と比較的新しい新幹線。
東北新幹線とつながっており、これに乗る魅力はやはり車窓から見える景色です。
函館山など緑を存分に楽しむために乗る人もいるほど。
青函トンネルなどに入っている時間も多いので常にその景色が拝めるわけではありませんが、北の大地を感じるにはもってこいの新幹線となっています。
運行会社
- JR北海道
開業
- 2016年3月28日
路線距離
- 148.8km
車両形式
- E5系
- H5系
使用列車
- はやぶさ
- はやて
最高速度
- 260km/h
東北新幹線の基本データと特徴

東北新幹線
新幹線と言えば東北新幹線、という人も多いのではないでしょうか。
路線距離や最高速度などは日本でも随一で、多くのファンを魅了しています。
ミニ新幹線の乗り入れによって、さまざまな表情を見せてくれるのも東北新幹線の魅力の一つ。
そして、なんといっても車窓からの景色、これが最高です。
岩手山など雄大な景色を新幹線に乗りながら眺めることができます。
これを目的に東北新幹線に乗る人も少なくないでしょう。
運行会社
- JR東日本
開業
- 1982年6月23日
路線距離
- 674.9kn
車両形式
- E2系
- E3系
- E5系
- E6系
- H5系
使用列車
- はやぶさ
- やまびこ
- なすの
- はやて
- つばさ
- こまち
最高速度
- 320km/h
秋田新幹線の基本データと特徴

秋田新幹線
秋田新幹線は最初の方で触れた、いわゆるミニ新幹線の一つ。
新幹線というと白や青など爽やかなカラーリングのものが多い印象ですが、この秋田新幹線のメインカラーは赤。
非常に攻撃的なデザインで、冬の時期は秋田に降る雪とのコントラストが非常に美しいと評判です。
列車の進む方向が途中で変わる点も新幹線らしからぬ特徴。興味深い新幹線となっています。
運行会社
- JR東日本
開業
- 1997年3月22日
路線距離
- 127.3km
車両形式
- E6系
使用列車
- こまち
最高速度
- 130km/h
山形新幹線の基本データと特徴

山形新幹線
山形新幹線も秋田新幹線と同様に、ミニ新幹線の一種。
関東圏から山形までこれ1本で向かうことができるため、出張や旅行などで利用する人が常にいます。
「とれいゆつばさ」の愛称で親しまれている列車は、お座敷でくつろげたり足湯があるなど、リラックスできる環境が整っています。
ただの移動手段ではなく、乗ること自体を目的とした新幹線なのです。
運行会社
- JR東日本
開業
- 1992年7月1日
路線距離
- 148.6km
車両形式
- E3系
使用列車
- つばさ
- とれいゆつばさ
最高速度
- 130km/h
上越新幹線の基本データと特徴

上越新幹線
雪の中、あるいは大自然の中を疾走する上越新幹線。
こうした条件の元で安全に走るために、トンネルやスノーシェルターの中を走る点が大きな特徴です。
どうしてこの新幹線が作られたのか、そこには大物政治家が関わっていると言われています。
政治家が力を持っていれば、こうしたインフラ整備もどんどんと進んでいくという典型例がこの上越新幹線なのです。
他の新幹線と異なる点がもう一つ。
上越新幹線には、2階建ての車両があります。
他の新幹線とは違った景色を楽しむことができるでしょう。
運行会社
- JR東日本
開業
- 1982年11月15日
路線距離
- 269.5km
車両形式
- E2系
- E4系
使用列車
- たにがわ
- Maxたにがわ
- とき
- MAXとき
最高速度
- 240km/h
北陸新幹線の基本データと特徴

北陸新幹線
東西日本を走り抜ける北陸新幹線。これも非常にファンの多い新幹線です。
新幹線は電気によって走っていますが、地域によって周波数が異なります。
北陸新幹線はその周波数の変化に対応し、また、エリアが変わることで管轄の会社も変わるという、かなり独特な新幹線として知られているのです。
これぞ日本の技術の粋を結集して造られた新幹線といった感じ。
これ以上のものは世界を見渡してみても、なかなかお目にかかれないでしょう。
スピードという点に着目すれば、さほど速い方でがありませんが、その分ゆったりと乗ることができると評判です。
誕生して間もないため、乗車経験のない人もまだまだいるはず。
乗る価値のある新幹線ですから、ぜひ一度試してみましょう。
運行会社
- JR東日本
- JR西日本
開業
- 2015年3月14日
路線距離
- 345.5km
車両形式
- E2系
- E7系
- W7系
使用列車
- はくたか
- かがやき
- つるぎ
最高速度
- 260km/h
東海道新幹線の基本データと特徴

東海道新幹線
東海道新幹線も、日本を代表する新幹線の一つ。海外にも多くのファンを持っています。
使用列車のタイプは3つほど存在していますが、編成などに関して違いはありません。車両も同じものを使用しています。
異なるのは早さ。「のぞみ」は停車駅が他の使用列車と比較しても少なめなので、最も早く目的地に着くことができるのです。
ちなみに、「のぞみ」は最後に登場した列車。
東海道新幹線は「こだま」に始まり、そして「ひかり」が登場、最後に「のぞみ」という順番になっています。
この東海道新幹線の名前についての豆知識をご紹介すると、最初に登場した「こだま」は音速を意味し、それだけスピードがあることを表現していました。
その後に登場した「ひかり」は光速を表しています。
光速以上のスピードを持ったものは現実世界では存在しないのですが、その後に登場した列車が「のぞみ」。
音速や光速をも超えるスピードを叶えて欲しいという意味で、この愛称になったと言われています。
運行会社
- JR東海
開業
- 1964年10月1日
路線距離
- 515.4km
車両形式
- 700系
- N700系
使用列車
- こだま
- ひかり
- のぞみ
最高速度
- 285km/h
山陽新幹線の基本データと特徴

山陽新幹線
東海道新幹線と繋がることを前提に作られた山陽新幹線。さらには九州新幹線とも直結。
今では、日本人の足としてなくてはならない存在となっています。
山陽新幹線が注目を浴びたのが、「エヴァンゲリヲン」とのコラボレーション。
新たな層の開拓にも成功し、確実にファンを増やし続けています。
ビジュアルで人気といえば、500系。
一目でそれだとわかる特徴的なボディは、見るものをあっという間に虜にしてしまうほど。
乗っても見ても楽しめるのが山陽新幹線なのです。
運行会社
- JR西日本
開業
- 1972年3月15日
路線距離
- 553.7km
車両形式
- 500系
- 700系
- N700系
使用列車
- こだま
- ひかり
- のぞみ
- さくら
- みずほ
最高速度
- 300km/h
九州新幹線の基本データと特徴

九州新幹線
もしかしたらCMでも見たことがある人もいるかもしれない九州新幹線。
このCMが話題となり、テレビでも度々取り上げられました。
有名な工業デザイナーがデザインしたとあって、車両も非常に独特。
新しくも感じ、しかし、日本の伝統的な美しさも取り入れながらデザインされています。
使用列車の愛称も伝統を引き継ぐという意志が表れており、他の新幹線とはまた違った魅力が詰まっていると言えるでしょう。
運行会社
- JR九州
開業
- 2014年3月13日
路線距離
- 256.8km
車両形式
- N700系
- 800系
使用列車
- さくら
- みずほ
- つばめ
最高速度
- 260km/h
滅多に見られない新幹線「ドクターイエロー」

ドクターイエロー
ここまでミニ新幹線も含めて9つの路線の新幹線を紹介してきました。
ここからは乗車はおろか、滅多に見ることすらできない新幹線について紹介していきます。
その新幹線の名は、「ドクターイエロー」。
このドクターイエローは、新幹線を安全に運行するための点検車両。
お客さんを乗せるために走っているのでありません。
しかも、一般の人には、どういったスケジュールで走行しているのかわからないため、まさしく幻の新幹線というわけです。
一般的な新幹線と異なり、車体はほぼ黄色。
それがドクターイエローの愛称につながっているわけですが、あまりの珍しさとそのカラーリングから、「見たら幸せになる」とまで言われています。
知れば知るほど奥深い新幹線の世界
いかがでしたでしょうか。
新幹線は、この3文字からは想像もできないくらいたくさんの種類や歴史があり、それぞれに独特の特徴を持っていたりするものです。
ドクターイエローと同じような役割を持つ「イーストアイ」と呼ばれる列車も走るなど、まだまだ知られていないことだらけ。
知れば知るほど奥深く、さらに知りたくなるのが新幹線の世界。
ただの乗り物としてだけではなく、いろいろな角度から見てみると、また新たな発見と出会えることでしょう。