
新幹線の領収書について詳しくご紹介します!
出張などで新幹線を利用することになると、必ずと言って良いほど必要となるのが「領収書」ですよね。
新幹線きっぷを購入すれば、もちろん領収書を発行してもらうことができるのですが、その方法をご存知でしょうか。
実は、新幹線の領収書の発行方法は切符をどのように購入したのかで異なります。
そこで今回は、新幹線の領収書を発行してもらう方法や、領収書をもらい忘れてしまった場合の対処法、紛失した際の再発行などについてご紹介していきます。
新幹線の領収書に関することを詳しくご紹介していきますので、気になる点がある方はぜひご参考ください。
新幹線の領収書を発行してもらう方法は?
新幹線の領収書は、どこで購入したのかによって発行方法が異なります。
そこで、購入場所ごとの領収書発行方法まとめていきますので、これから新幹線切符を購入しようと考えている方はご参考ください。
なお、すでに新幹線チケットを購入済みで、領収書をもらい忘れてしまった方は「新幹線の領収書をもらい忘れてしまったときの対処法!後日発行はできる?」をご覧ください。
みどりの窓口で新幹線切符を購入した場合の領収書は?

みどりの窓口で新幹線切符を購入した場合の領収書は?
新幹線切符の基本的な購入方法となるみどりの窓口の場合は、窓口の係員に一言領収書を発行してほしい旨を伝えるだけです。
切符を購入する側から伝えない限り、領収書は発行してもらえません。
窓口係員から「領収書は必要ですか?」と問われることはまずありませんので、必要な方は忘れずに自分から伝えましょう。
また、領収書を発行してほしい旨だけを伝えると、発行されるのは基本的に新幹線切符と同じ形状の領収書となり、宛名は自分で書くことになります。
手書きの領収書が必要なときは、「手書きの領収書を発行してもらいたい」とはっきり伝えるようにしましょう。
指定席券売機で新幹線切符を購入した場合の領収書は?

指定席券売機で新幹線切符を購入した場合の領収書は?
指定席券売機で新幹線切符を購入する場合、支払いが終わった後に発券中の画面に切り替わり、そこに「領収書」というボタンが表示されます。
そのボタンをタッチすれば、新幹線切符と一緒に領収書が発行されます。
この場合も、発行されるのは新幹線切符と同じ形状の領収書です。
手書きの領収書が必要な場合は、「領収書」のボタンはタッチせず、指定席券売機の付近にいる係員に領収書の発行を依頼しましょう。
購入した切符を見せて、宛名や但し書きを伝えると、手書きの領収書を発行してもらうことができます。
旅行会社で新幹線切符を購入した場合の領収書は?

旅行会社で新幹線切符を購入した場合の領収書は?
旅行会社で新幹線切符を購入する場合は、窓口の担当者に領収書を発行してもらいたい旨を伝えしょう。
発行される領収書はJR名義ではなく、購入した旅行会社名義の領収書となります。
旅行会社ごとにフォーマットなどが違っていますので、宛名や但し書きに細かい指定がある場合は、全て表記できるのかを相談してみましょう。
金券ショップで新幹線切符を購入した場合の領収書は?

金券ショップで新幹線切符を購入した場合の領収書は?
金券ショップで新幹線回数券などの格安チケットを購入するときは、金券ショップ名義の領収書を発行してもらうことになります。
この場合、但し書きは「新幹線代として●●円領収した」という内容ではなく、「●●円分のチケット代金を領収した」というような表記になることがほとんどです。
また、お店によっては、きちんとした領収書は発行してくれず、レシートに「領収書」と記載された簡易的なものになる場合もあります。
さらに、チケット代金が30,000円以上になると領収書に収入印紙を貼る必要が出てくるため、収入印紙代の支払いを求められたり、領収書(レシート)一枚あたりの合計金額が30,000円以下になるように何枚かに切り分けて発行されることもあります。
購入した後でこんなことになるとトラブルになりかねないので、購入前に希望通りの領収書を発行してもらえるのか確認するようにしましょう。
新幹線の領収書をもらい忘れてしまったときの対処法!後日発行はできる?
新幹線の切符を購入したのは良いものの、その場で領収書をもらい忘れてしまい、後になって気付くこともありますよね。
そこで次は、新幹線の領収書をもらい忘れてしまった場合の対処法をシーンごとに分けてご紹介していきます。
なお、今回ご紹介するのは、正規ルート(みどりの窓口や指定席券売機など)で新幹線切符を購入された場合の対処法となります。
旅行会社や金券ショップなどで購入後に領収書のもらい忘れに気付いた場合は、お店によって対応が異なりますので、一度購入店舗にご相談ください。
新幹線切符を購入した後すぐに領収書のもらい忘れに気付いたら?
みどりの窓口や指定席券売機で新幹線切符を購入した後すぐに領収書のもらい忘れに気付いたら、面倒ですが購入した駅のみどりの窓口に戻りましょう。
そこで、購入した切符を見せて、領収書をもらい忘れてしまったことを伝えれば、発行してもらうことができます。
みどりの窓口が混み合っているようでしたら、指定席券売機付近にいる駅係員に購入した切符を見せて、領収書を発行できるか尋ねてみましょう。
100%ではありませんが、指定席券売機付近にいるほとんどの駅係員が手書きの領収書を携帯していますので、領収書を発行してもらうことができます。
また、購入した駅のみどりの窓口には行けないものの、他の駅にあるみどりの窓口に行くことはできるのであれば、そちらでも同じ手順で領収書を発行してもらえることもあります。
ただし、その場合は、会社が同じ(JR東海ならJR東海の駅)であることが条件となります。
購入した側からするとJRの駅なので同じ会社のように感じてしまいますが、JRからすると全くの別会社です。
旅行会社のJTBで国内ツアーを申し込んだとして、そのツアーの領収書を別の旅行会社であるHISが発行することはできないのと同じ原理ですね。
そのため、JR東海で購入した新幹線切符の領収書はJR東海でしか発行することができず、JR東日本などで発行してもらうことはできませんので、注意しましょう。
新幹線切符を購入した日中に、JR会社が同じ駅のみどりの窓口に行けば、特に問題なく領収書を発行してもらえるかと思いますので、ご安心ください。
全国にJR会社は6社あります!
JRは全国に
- JR北海道(北海道旅客鉄道)
- JR東日本(東日本旅客鉄道)
- JR東海(東海旅客鉄道)
- JR西日本(西日本旅客鉄道)
- JR四国(四国旅客鉄道)
- JR九州(九州旅客鉄道)
の6社があります。
そのうち、新幹線を運行しているのは、JR四国を除く5社となります。
新幹線は全国に9路線あります!
JR各社が運行する新幹線は、全国で9路線。
会社ごとに運行している新幹線をまとめると、
- JR北海道
- 北海道新幹線(新青森~新函館北斗)
- JR東日本
- 東北新幹線(東京~新青森)
- 秋田新幹線(盛岡~秋田)
- 山形新幹線(福島~新庄)
- 上越新幹線(東京~新潟)
- 北陸新幹線(東京~金沢)
- JR東海
- 東海道新幹線(東京~新大阪)
- JR西日本
- 山陽新幹線(新大阪~博多)
- JR九州
- 九州新幹線(博多~鹿児島中央)
となります。
新幹線切符の購入から数日後に領収書のもらい忘れに気付いたら?
新幹線切符を購入した日には領収書のもらい忘れに気付かず、数日たってから領収書が必要なことを思い出したときはどうすれば良いのでしょうか。
例えば、JR東日本では、
原則として、お買い上げの際にお申し出いただいたお客さまに領収書を発行しております。
引用:JR東日本「過去に購入したきっぷの領収証は発行してもらえますか。」
としており、基本的に領収書は購入した際に発行するものとしていますが、
引用:JR東日本「過去に購入したきっぷの領収証は発行してもらえますか。」
とされており、これはJR各社共通のルールとなっています。
そのため、後日購入した新幹線切符をみどりの窓口に持って行き、購入時に領収書をもらい忘れたことを伝えれば、発行してもらうことができます。
後日領収書を発行してもらう場合も、JRの会社が同じことが条件となりますので、その点は注意が必要です。
新幹線に乗った後で領収書のもらい忘れに気付いたら?
新幹線に乗車した後で「そういえば、領収書をもらっていない!」と気付いた場合は、どうすれば良いのでしょうか。
こういった場合は、
- 切符購入駅と同じJR会社の駅で降りるとき
例:JR東海の駅で購入した新幹線切符で、降りる駅もJR東海の駅のとき - 切符購入駅と違うJR会社の駅で降りるとき
例:JR東海の駅で購入した新幹線切符で、降りる駅はJR西日本の駅のとき
によって対処法が異なります。
切符購入駅と同じJR会社の駅で降りるときの対処法
切符購入駅と同じJR会社の駅で新幹線を降りるときは、到着駅の改札口で駅係員に領収書がほしいこと伝えれば発行してもらうことができます。
ただし、改札口の外を出てしまうと領収書は発行してもらえなくなります。
「改札口の外に出る」=「自動改札機に切符を通した後」になりますので、切符は回収されています。
切符が回収されてしまうと、購入したことを証明するものが無いので、領収書は発行してもらえなくなってしまうということです。
例えば、JR東海の名古屋駅で切符を購入した後に東海道新幹線を利用し、JR東海の東京駅で下車するとします。
この場合、改札の外には出ず、改札内にいる駅係員に先程利用した新幹線切符を見せて「この新幹線を利用したのですが、まだ領収書を発行してもらっていないので、発行してほしい」と伝えれば、領収書を発行してもらうことができます。
同じ状況で、下車した後にうっかり改札口の外に出てしまい、切符が回収されてしまった後で「先程まで利用していた新幹線の領収書がほしい」と伝えても、JRとしては
- 切符が無いため実際に乗車したのか分からない
- どこで新幹線切符を購入したのか分からない
- どのような新幹線切符を購入したのか分からない
ということになり、利用の確認が取れない領収書は発行することができませんので、断るしかありません。
そのため、新幹線に乗車した後で領収書をもらい忘れたことに気付いた場合は、改札口の外に出る前(切符が回収されてしまう前)に駅係員に領収書の発行を依頼しましょう。
切符購入駅と違うJR会社の駅で降りるとき
切符購入駅と違うJR会社の駅で新幹線を降りるときは、到着駅の改札内であっても、領収書を発行してもらうことはできません。
乗客からすると、同じJRの新幹線を利用しているように感じていても、JRとしては全くの別会社ですので、会社が違えば領収書を発行することはできません。
JR東海で購入した切符の領収書はJR東海でしか発行することができず、その他のJR北海道、JR東日本、JR西日本、JR九州にも同じことが言えます。
しかし、複雑なことに、新幹線には会社をまたいで繋がっている路線があります。
例えば、名古屋駅から広島駅まではのぞみを利用すれば直通で行き来できますが、名古屋駅はJR東海(東海道新幹線)の駅であり、広島駅はJR西日本(山陽新幹線)の駅ですよね。
こういった場合は、下車駅で新幹線切符を自動改札機に通さず、駅係員に「無効印」を押してもらいましょう。
無効印ってなに?
無効印とは、切符が使用済みになったことを証明するスタンプのことです。
無効印を押すことで、自動改札機に通さず、旅客が切符を持ち帰ることができるようになります。
無効印は駅によってデザインが異なっており、「使用済」「無効」「乗車記念」など、様々なスタンプがあります。
旅の記念に切符を持ち帰りたい人に広く利用されています。
名古屋駅で新幹線切符を購入して新幹線を利用し、広島駅で下車したのなら、そのまま改札口にいる駅係員に「この新幹線切符を持ち帰りたいので、無効印を押してもらいたい」と伝えましょう。
もちろん、伝える前に改札の外に出てしまい、切符が回収されてしまったら無効印は押せませんので、出ないように気をつけてください。
広島駅で無効印を切符に押してもらえれば、切符を持ち帰ることができます。
あとは、広島駅から名古屋駅に戻った際に、その無効印を押した切符を見せて、「以前利用した新幹線切符の領収書を発行してもらいたい」と伝えて、領収書を発行してもらうだけです。
少し手間はかかりますが、どうしても領収書が必要な方は諦めずに試してみてくださいね。
新幹線の領収書は再発行できる?
新幹線の領収書を発行してもらったものの、無くしてしまったり、宛名や但し書きを間違えてしまうことだってありますよね。
そこで次は、新幹線の領収書を再発行したいときの対処法についてご紹介します。
なお、領収書を再発行する場合においても、新幹線切符を購入したJR会社と同じであることが大前提となります。
領収書の再発行に関するご紹介も、みどりの窓口や指定席券売機で購入した場合の対処法となります。
旅行会社や金券ショップで発行してもらった領収書の再発行は、購入店によって取り扱いが異なりますので、お店にご相談ください。
手元にある新幹線の領収書を再発行したいときは?
手元に新幹線の領収書があるものの、宛名などを間違えてしまい、再発行したい場合はどうすれば良いのでしょうか。
こういった場合は、みどりの窓口に領収書を持って行き、再発行を依頼しましょう。
「宛名を間違えてしまったため、領収書を再発行してもらいたい」など、事情をきちんと話せば、領収書を再発行してもらうことができます。
なお、再発行した際に、間違えてしまった領収書はJRに返すことになります。
新幹線の領収書を紛失してしまったときの再発行は?
新幹線の領収書をうっかり無くしてしまい、再発行したい場合はどうすれば良いのでしょうか。
この場合は、状況によって対処法が異なります。
新幹線に乗車する前に紛失した領収書を再発行する
新幹線に乗車する前の再発行は、みどりの窓口に購入した新幹線切符を持って行き、切符を見せて領収書発行を依頼すればOKです。
以前発行していたとしても、その点は特に問題にならないことがほとんどかと思います。
私も以前、うっかり新幹線の領収書を無くしてしまい、みどりの窓口に購入した新幹線切符を持って行き、「この新幹線切符の領収書を発行してもらったのですが、不注意で紛失してしまいました。再発行は可能ですか?」と正直に話して相談してみたところ、「大丈夫ですよ!次回からはお気をつけください」と丁寧に対応していただいたことがあります(あのときの駅員さん、本当にありがとうございました!)。
JRは駅員さんによって対応が異なったりすることがありますので、より気さくそうな駅員さんに相談してみるのが良いのかもしれません。
新幹線に乗車した後に紛失した領収書を再発行する
新幹線に乗った後の再発行は、到着駅が切符購入駅と同じJR会社かによって異なります。
同じ場合(JR東海で購入した切符で、到着駅もJR東海)は、到着駅の改札口で駅係員に領収書の再発行を依頼しましょう。
違う場合(JR東海で購入した切符で、到着駅はJR西日本)は、切符に無効印を押してもらい、後日購入駅と同じJR会社で領収書を再発行してもらいましょう。
どちらの場合でも、切符が回収されてしまうと領収書は再発行できなくなりますので、改札口の外には出ないように気をつけてくださいね。
新幹線の領収書は切り分けたりまとめたりできる?
経費などを精算するための領収書になると、
- 一人が複数人分の新幹線切符を購入したが、領収書は一名分の料金が記載されたものを人数分発行してもらいたい
- 個別で購入した新幹線切符の領収書を一枚にまとめてもらいたい
といったこともあるのではないでしょうか。
みどりの窓口で購入した場合なら、一名分ずつ切り分けたり、複数人分を一枚にまとめて領収書を発行してもらうことができます。
指定席券売機で購入した場合も、端末で領収書は発行せずに、購入した切符をみどりの窓口に持って行けば、同じように切り分けたりまとめたりすることができます。
新幹線の領収書は一部区間だけ発行してもらえる?
購入した新幹線切符の一部区間、例えば東京駅から新大阪駅までの新幹線切符を購入したとして、領収書は東京駅から名古屋駅までの区間にしてほしいということもあるかもしれません。
残念ながら、新幹線の領収書は、一部区間だけを発行することはできません。
その理由は、新幹線の料金設定のルールにあります。
区間 | チケット代 | 合計 |
---|---|---|
東京-新大阪 | 14,450円 | 14,450円 |
東京-名古屋 | 11,090円 | 17,650円 |
名古屋-新大阪 | 6,560円 |
このように、東京駅から新大阪駅までを通して購入した場合と、東京駅から名古屋駅・名古屋駅から新大阪駅と切り分けた場合では、3,200円もの差額が発生します。
新幹線の乗車券や特急券は、長い距離であればあるほど、切り分けずに通しで購入したほうが安くなるというルールがあるからです。
実際の購入金額は14,450円なのに対し、切り分けて発行すると17,650円になってしまいます。
徴収していない金額の領収書はもちろん発行することができないため、JRでは利用する区間の一部区間だけで領収書を発行することはしません。
どうしても一部区間の領収書が必要な方は、割高にはなりますが、切り分けて購入するしかありません。
新幹線チケットを払い戻したら領収書はどうなる?
新幹線チケットを購入して、払い戻しをする際に、払い戻し手数料の金額の領収書がほしい人もいるのではないでしょうか。
この場合も、みどりの窓口で払い戻しをする際に、「払い戻し手数料分の領収書がほしい」ということを伝えると発行してもらうことができます。
購入時に新幹線切符代の領収書を発行している場合は、係員に返すようにしましょう。
新幹線の領収書はなるべく購入時に発行してもらいましょう!
ここまで新幹線の領収書に関することを詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか。
原則として、新幹線の領収書は購入時に発行するものとされていますので、その場で発行してもらうようにしましょう。
もらい忘れた場合や、再発行が必要になったときは、今回ご紹介させていただいた対処をお試しいただければと思います。
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