
おとなびってどんなサービス?
シニアの方々は、あらゆる方法で公共の交通機関を安く利用することができます。
新幹線にも安く利用する方法があるのですが、JR西日本が運営しているサービスである「おとなび」がそれにあたります。
会員のタイプが複数あったり、特定のカードを持っているかどうかで会員の種別が異なったりと、少々わかりにくい部分もあるものの、慣れればこれほどお得なサービスはありません。
今回はこの「おとなび」についてご紹介いたしますので、お得に新幹線の旅を楽しみましょう!
おとなびのサービス概要を知る
JR西日本が提供しているシニアのためのサービスが「おとなび」です。
もともと「Club DISCOVER WEST」というサービスが存在していましたが、「おとなび」ができたことで統合。
さらにパワーアップしたと考えるといいのではないでしょうか。
この「おとなび」は、会員になることで新幹線のチケットを安く手に入れられるのですが、会員には通常の会員と「おとなびジパング」と呼ばれるタイプがあり、また、J-WESTカードの有無によって、「おとなび(カード)」と呼ばれる会員と「おとなび(カード・ジパング)」と呼ばれる会員に細分化することができます。
つまりは、全部で4つのタイプの会員が用意されているのです。
ちなみに、ただの「おとなび」会員はJR西日本オリジナルで、「ジパング」に関しては全てのJRで展開されている「ジパング倶楽部」と呼ばれるサービスの中の、JR西日本で行われているサービス。
ちょっとややこしいですが、単なる「おとなび」はJR西日本のみで通用するサービスで、「おとなびジパング」はJRのすべての路線で利用できるサービスと整理しておくとわかりやすいのではないでしょうか。
おとなびが利用できる年齢と費用について
シニアのためのサービスなので、当然「おとなび」には年齢制限があります。
あるのは下限で、男性も女性も50歳以上の人が対象となっています。
ただし、「おとなびジパング」に関しては男性が65歳以上、女性が60歳以上と違いが出てくるので、夫婦などで利用する際には少し注意が必要かもしれません。
「おとなび」は会費はかかりませんが、利用する際にはJ-WESTネット会員になる必要があります。
「おとなびジパング」は上で説明した「ジパング倶楽部」へ入会する必要があり、これの会費が個人の場合には3,770円、夫婦で利用する場合には6,290円かかります。
カード会員として登録するためには「J-WESTカード」へと、年会費1,080円を支払って入会しなければいけません。
ただし、この年会費は、買い物などでこのカードを1年に1回以上利用すれば0円になります。
おとなびの割引率とは?
通常の「おとなび」会員であれば、JR線のチケット(乗車券と特急券)に関しては特に割引されるということはありません。
「おとなびジパング」の会員となれば、以下の割合で割引してもらうことができます。
- 201km以上の区間に関して、1年に1回から3回までは2割引(JR全線)
- 201km以上の区間に関して、4回目以降は3割引(JR全線)
- 101km以上で回数制限なしで3割引(JR西日本エリア限定・「e5489」での購入限定)
また、「おとなび」でも「おとなびジパング」でも、例えば「おとなびWEB早特」など、新幹線のチケットを4割引きで買うことができたりなど、様々な特典があります。
「おとなびパス」は、JR西日本のすべての路線が乗り放題となるため、電車や新幹線でたくさん移動したいという方にはピッタリのサービスとなるでしょう。
おとなびの会員になるメリットはある?
「おとなび」の会員になろうかどうか迷っているのであれば、なっておいた方がいいでしょう。
通常の「おとなび」であれば会費は0円です。
会員となっておいても特に問題は生じませんし、もし新幹線などを利用したいと思った時には、とてもお得にチケットが手に入るので可能性が広がります。
上でも紹介した、「おとなびWEB早特」は4割引です。
半額近くになるわけですから、絶対に損はしないでしょう。
注意点としては、乗車できる区間が決められている点。
それ以外の区間で乗る場合にはメリットがないかもしれませんが、設定された区間内で新幹線を利用するのであれば、絶対に登録しておくべきです。
「おとなびジパング」に関しては年会費がかかるものの、これも上で紹介した距離以上の移動をするのであれば年会費を取り返すことができ、さらに得をすることができるはず。
電車での旅が好きなシニアの方々なら、損をすることはありません。
おとなび会員のチケット購入場所は?
「おとなび」の会員になったら、JR西日本が運営しているWEB予約サイト「e5489」を利用することができます。
スマートフォンなどを持っている人、あるいはパソコンを使っている人であれば、自宅でお得なチケットの予約が可能です。
チケットの種類によって、あるいは「おとなびジパング」の会員でジパング用の割引チケットを買う場合には、駅の窓口で購入しましょう。
おとなび会員サービスについてまとめました
- 対象年齢は男性も女性も50歳以上
- 基本無料。J-WESRTカード会員になるなら年会費が1,080円かかるけど、このカードを年に1度以上使えば無料になります。
- JR線の割引はありません。
- 会員限定のサービスとして、JR西日本全線をどれだけ乗っても16,000円(3日間利用可能)の「おとなびパス」や、4割から6割引になる「おとなびWEB早特」などがあります。
- ツアー割引はありません。
- 「おとなび」の会員だけが参加できるイベントがあります。
おとなびジパング倶楽部の会員サービスについてまとめました
- 男性は65歳以上、女性は60歳以上が対象年齢となっています。
- 個人で会員になる際には年会費3,770円、夫婦で会員になる際には年会費6,290円かかります。
- JR西日本の路線で片道101km以上乗車する時、「おとなび」割引として、乗車券や特急券が3割引で購入できます(e5489のサイトで予約する場合)。
- 片道でも往復でも、連続で201km以上乗車するのであれば、「ジパング倶楽部」割引として、1回目から3回目までは乗車券及び特急券が2割引で購入できます。4回目以降は3割引で購入できます(この割引率で購入できない時期があるので要確認)。
- 「おとなび」会員サービスと同様に、「おとなびパス」や「おとなびWEB早特」の利用が可能です。
- ツアー割引はありません。
- 「おとなび」の会員サービスと同じく、各種イベントなどに参加することができます。
電車でゆっくり旅をしたいというシニアの方には、ぜひ知ってほしいサービスですね。