
新幹線チケットをカード払いしたことはありますか?
突然ですが、新幹線チケットはクレジットカード払いで購入できることをご存知でしょうか。
新幹線のチケットは、決して安くありません。
高い買い物をするときは、少しでもお得にしたいですよね。
新幹線チケットを購入するときにクレジットカード払いにすれば、ポイントやマイルが貯まったり、チケット代が安くなったりして、現金払いよりお得になります!
しかし、そこにはメリットだけでなくデメリットもあり、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
そこで今回は、
- 新幹線チケットの購入はクレジットカード払いがおすすめな理由
- 新幹線チケットをクレジットカードで購入する方法
- クレジットカード払いで購入した新幹線チケットの払い戻し方法
- 領収書のもらい方
などについてご紹介していきます。
「クレジットカードで支払いたいけど、方法や払い戻しについて詳しく知らないから不安」「新幹線チケットをクレジットカード払いでお得にしたい!」という方は、ぜひご参考ください。
新幹線チケットの購入はクレジットカード払いがおすすめな理由は?
まずは、新幹線チケットの購入をクレジットカード払いにすることをおすすめする理由について。
新幹線のチケットは、高価です。
東京駅から新大阪駅までをのぞみ指定席で移動するなら、片道14,450円、往復なら2倍の28,900円かかります(通常期)。
これは1名の金額なので、2名で往復移動するなら57,800円、3名なら86,700円もの交通費がかかることになります。
こういった金額を支払う際に、「財布には常にたくさんの現金を入れていて、サッと支払える」という人はどれくらいいるのでしょうか。
あるアンケート調査で出た「財布の中に入っている現金の平均」の結果によると、20代の平均は約9,600円、30代の平均は約13,000円、40代の平均は15,500円とのこと。
残念ながら、これでは財布に入れている現金だけで東京駅ー新大阪駅間の新幹線チケットを購入することはできません。
現金で購入する場合だと、事前に銀行(ATM)でお金を引き出してから購入することになりますし、曜日や時間帯によっては手数料が発生して無駄なお金がかかってしまいます。
クレジットカード払いなら、こういった手間は一切必要ありません。
しかも、銀行(ATM)を探す必要も、出入金をする人の待ち列に並ぶ必要もなく、スムーズに新幹線チケットを手に入れることができるというメリットがあります。
さらに、クレジットカードで購入すれば、その利用金額に応じて、カード会社のポイントを貯めることができます。
数百~数千円の商品ではなかなか貯まらないポイントも、一度に数万円かかる新幹線チケットを購入すれば効率よくポイントを貯めることができ、これがクレジットカード払いをおすすめする最大の理由です。
クレジットカードのポイントが貯まるということは、極端に言えば新幹線チケットがポイントの分だけ割引されたということになります。
少しでもお得に新幹線を利用したい方は、ぜひクレジットカード払いで購入してみてください。
新幹線チケットをクレジットカードで購入する方法は?
次に、新幹線チケットをクレジットカードで購入する方法についてご紹介していきます。
新幹線のチケットは、
- みどりの窓口
- 自動券売機
で購入することができますので、それぞれの購入場所ごとに分けてご紹介いたします。
みどりの窓口で新幹線チケットをクレジットカード払いするには?
まずは、「みどりの窓口」というJRの駅にある窓口で購入する方法について。
JRの駅にある「みどりの窓口」で購入する方法が、最も基本的な購入方法となります。
みどりの窓口にはカウンターがあり、係員がいます。
その係員に欲しい新幹線チケットの内容(区間や乗車日、時間帯、人数など)を伝えることで、希望に沿った新幹線チケットを用意してくれます。
係員から提案されたチケットで納得したら、次は支払いです。
係員にクレジットカードで支払いたいことを伝え、カードを渡しましょう。
あとは通常のお買い物と同じで、サインまたは暗証番号を入力するだけです。
クレジットカード払いが完了したら、係員が再度チケットの内容を案内し、そのチケットを受け取ってクレジットカード払いでの購入は終了。
あとは乗車当日、そのチケットを使って新幹線に乗るだけです。
なお、みどりの窓口は全ての駅にあるわけではありませんので、最寄りの駅にあるかどうか事前に下記でチェックしておくことをおすすめします。
- JR東日本:みどりの窓口がある駅を探す
- JR西日本:みどりの窓口がある駅を探す
- JR九州:みどりの窓口がある駅を探す
- JR北海道:みどりの窓口がある駅を探す
- JR東海:きっぷうりばがある駅を探す
※JR東海では、みどりの窓口の名称を「きっぷうりば」としています。
みどりの窓口でクレジットカード払いをするメリット
- 料金やチケットの内容について確認しながら購入できる
- 初めてのクレジットカード払いでも安心して購入できる
みどりの窓口でクレジットカード払いをするデメリット
- みどりの窓口がない駅がある
- 営業時間内に窓口に行かなければならない
- 購入希望者の列に並ばなければならないことがある
自動券売機で新幹線チケットをクレジットカード払いするには?
JRの駅に設置されている自動券売機でも、クレジットカード払いで新幹線チケットを購入することができます。
ただし、新幹線のチケットが購入できるのは、「指定席券売機」のみ。
在来線などの切符だけを販売している券売機では新幹線チケットを購入できませんので、注意しましょう。
こちらも、指定席券売機が設置されている駅を事前にチェックしておくことをおすすめします。
- JR東日本:指定席券売機がある駅を探す
- JR西日本:みどりの券売機がある駅を探す
※JR西日本では、指定席券売機の名称を「みどりの券売機」としています。 - JR九州:指定席券売機がある駅を探す
- JR北海道:指定席券売機がある駅を探す
- JR東海:自動きっぷうりばがある駅を探す
※JR東海では、指定席券売機の名称を「自動きっぷうりば」としています。
指定席券売機では、タッチパネルを操作しての購入となります。
この操作手順は、初めての方や新幹線に慣れていない方だと、少々難しく感じるかもしれません。
基本的な操作手順としては、指定席券売機のメニューボタンから「指定席」または「自由席」のどちらか希望の席をタッチして選択。
その後、きっぷの種類や乗車する新幹線の路線、乗車駅と降車駅、乗車日と時間帯、人数などを選択していきます。
すると、入力した内容に当てはまる列車の空席状況が表示されますので、乗りたい新幹線を選択。
確認画面をしっかり見て、間違いがなければ、支払画面に進みます。
クレジットカードで支払う場合は、カードを所定の位置に差し込み、暗証番号を入力することで決済ができます。
サインでは決済することができませんので、暗証番号は事前に確認しておきましょう。
あとは新幹線チケットが指定席券売機から出てくるのを待つだけです。
自動券売機でクレジットカード払いをするメリット
- みどりの窓口などに比べて混み合っていない
- 操作に慣れていれば簡単に購入できる
自動券売機でクレジットカード払いをするデメリット
- 自動券売機周辺に係員がいなければ、疑問点を質問することができない
- 新幹線チケットを買い間違えてしまう可能性が高くなる
クレジットカード払いで購入した新幹線チケットの払い戻し方法は?
次は、クレジットカード払いで購入した新幹線チケットを払い戻す方法について。
まずは、新幹線チケットの払い戻しのルールについてご説明します。
新幹線のチケットは、特急券と乗車券で払い戻しのルールが大きく異なりますので、それぞれのケースに分けてご紹介していきます。
新幹線の特急券の払い戻しルール
特急券は、使用開始前に限り、払い戻すことができます。
使用開始前とは、きっぷを使う前のこと。
自動改札機などに通す前の、未使用の状態のことを指します。
指定席特急券や指定席グリーン券は、指定している列車の出発時刻以前にJRの駅やみどりの窓口にチケットを持って行き、払い戻しの手続きをしましょう。
自由席特急券は、有効期間内であれば、払い戻しの手続きが可能です。
こちらも、JRの駅やみどりの窓口に持って行き、払い戻しの手続きを行います。
払い戻しには、下記の手数料がかかります。
種類 | 条件 | 手数料 |
---|---|---|
指定席 特急券 |
列車出発日の2日前まで | 330円 |
列車出発日の前日から出発時刻まで | 30% 最低330円 |
|
指定席 グリーン券 |
列車出発日の2日前まで | 330円 |
列車出発日の前日から出発時刻まで | 30% 最低330円 |
|
自由席 特急券 |
使用開始前で有効期間内 | 220円 |
指定席特急券や指定席グリーン券の手数料30%というのは、東京駅ー新大阪駅の指定席特急券5,700円を前日や当日(列車出発前)に払い戻す場合、5,700×30%=1,710円が手数料としてかかるということです。
特急券代の5,700円から手数料の1,710円を差し引いた、3,990円が返金されます。
最低330円というのは、特急券代に30%かけた金額が330円以下になった場合、例えば200円であれば、200円ではなく330円の手数料がかかるということです。
2日前までに払い戻しの手続きを行えば、特急券代の5,700円から手数料の330円を差し引いた、5,370円が返金されます。
指定席特急券やグリーン券を払い戻す場合は、なるべく早いタイミングで、JRの駅やみどりの窓口に行くことをおすすめします。
指定席を取っている場合は、券面に記載されている列車が出発してしまうと、払い戻しができなくなり、1円たりとも返金されませんので、注意が必要です。
「指定席を取っているけど、今日は新幹線に乗るのはやめて、後日払い戻そう」というのはできません。
必ず、列車が出発する前まで、できれば手数料が安い2日前までに、JRの駅やみどりの窓口で払い戻しましょう。
自由席特急券は券面に記載されている有効期間内に払い戻し手続きを行うことで、220円の手数料を差し引いた金額が返金されます。
そのため、有効期間はしっかりチェックしましょう。
新幹線の乗車券の払い戻しルール
乗車券は、使用開始前、場合によっては使用開始後でも、払い戻すことができます。
乗車券の場合も、JRの駅やみどりの窓口で払い戻し手続きを行います。
乗車券の払い戻し手数料は、下記をご参考ください。
種類 | 条件 | 手数料 |
---|---|---|
普通 乗車券 |
使用開始前で有効期間内 | 220円 |
使用開始後で有効期間内、未使用区間の営業キロが101キロ以上 | 使用済み 区間の運賃 + 220円 |
乗車券の場合、使用する前で、有効期間内であれば、220円の払い戻し手数料を差し引いた金額が返金されます。
使用後、つまり、新幹線に乗った後で、目的地まで行かずに新幹線を降りてしまい、その乗車券はもう必要ないという状況でも、乗ることをやめた距離が101キロ以上あれば、返金されます。
例えば東京駅から新大阪駅まで向かう新幹線の途中、新横浜駅で新大阪駅に行くことをやめた場合、すでに乗車した東京ー新横浜の運賃500円と手数料220円の合計720円を、東京ー新大阪の乗車券代8,750円から差し引いた、8,030円が返金されます。
クレジットカード払いした新幹線チケットの払い戻しはどうなる?
新幹線チケットをクレジットカード払いで購入し、払い戻すことになったときは、JRの駅やみどりの窓口で手続きが可能です。
このとき必要になるのが、決済に使用したクレジットカード。
クレジットカードで支払った場合、クレジットカード会社を通しての返金となるからです。
これが、クレジットカードで新幹線チケットを購入する際の唯一のデメリットと言えます。
現金払いで購入していたら、払い戻し手続きをすることで、その場で現金にて返金をしてもらうことができます。
クレジットカード払いの場合、払い戻し手続きをして、そのデータがクレジットカード会社に送られます。
受け取ったデータをクレジットカード会社が処理をして、カードの利用金額から相殺されて返金されます。
例1)当月の利用金額が30,000円で20,000円の払い戻しがある場合
当月の利用金額 30,000円
当月の減額処理 -20,000円
当月の支払金額 10,000円
この処理は、クレジットカード会社によってデータ反映にかかる時間が異なり、締め日によってもズレが生じますので、2~3ヶ月返金がされないという状況になることもあります。
例2)当月の利用金額が30,000円(翌月20,000円)で20,000円の払い戻しが締め日をまたぐ場合
当月の利用金額 30,000円
当月の支払金額 30,000円
翌月の利用金額 20,000円
翌月の減額処理 -20,000円
翌月の支払金額 0円
また、新幹線チケットを購入したクレジットカードで、他の商品などを購入していない場合も、相殺するための利用金額に達していないため、返金が遅れてしまうことがあります。
例3)当月の利用金額が10,000円で(翌月10,000円・翌々月30,000円)で20,000円の払い戻しがある場合
当月の利用金額 10,000円
当月の支払金額 10,000円
翌月の利用金額 10,000円
翌月の支払金額 10,000円
翌々月の利用金額 30,000円
翌々月の減額処理 -20,000円
翌々月の支払金額 10,000円
このように、払い戻し分の減額処理がされるタイミングは、クレジットカード会社のマイナス計上データが利用明細に反映されるタイミングや、利用金額(払い戻し金額以上を利用しているか)などによって異なります。
いつ払い戻しがされるのかを詳しく知りたい方は、クレジットカード会社に問い合わせてみましょう。
新幹線チケットをクレジットカード払いで購入した場合、現金で払い戻してもらうことはできませんので、注意しましょう!
クレジットカード払いした新幹線チケットの領収書をもらいたいときは?
新幹線チケットは、クレジットカード払いでも、領収書を発行してもらうことができます。
JRの駅にある窓口で購入した場合と、自動券売機で購入した場合とで、領収書のもらい方が違いますので、それぞれ分けてご紹介します。
JR駅の窓口で購入した新幹線チケットの領収書をもらう方法
JR駅の窓口で新幹線チケットの購入した際に領収書をもらう方法は、一言、領収書がほしい旨を伝えるだけです。
すると、新幹線チケット同じように印字された領収書または手書きの領収書を発行してくれます。
領収書はこちら側から発行してほしいことを伝えない限りもらうことはできませんので、必要な場合は必ず一声かけましょう。
また、購入した後にもらい忘れたことに気付いた場合は、購入した新幹線チケットを持って再度窓口に行くことで発行してもらうことができます。
自動券売機で購入した新幹線チケットの領収書を発行する方法
自動券売機で新幹線チケットを購入した際に領収書がほしい場合は、カード決済後にタッチパネル画面に表示される「領収書」というボタンを押しましょう。
ここ押すことで、チケットと一緒に領収書も発行されます。
領収書発行のタッチパネルを押し忘れてしまい、新幹線チケットしか出てこなかったら、近くにいる駅係員に領収書を発行し忘れたことを伝え、購入した新幹線チケットを見せましょう。
そうすることで、手書きの領収書を発行してもらうことができます。
クレジットカードのポイントをためてお得にしましょう!
新幹線チケットのクレジットカード払いについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
払い戻しをするかもしれない場合は注意が必要ですが、高額な新幹線チケットをクレジットカードで支払うことで、賢くポイントをためることができます。
一度試してみてはいかがでしょうか。