
夜行バスで目的地に着くまで熟睡できていますか?
夜行バスに乗ると、一夜をそのバス車内で過ごすことになります。
当然、翌朝からのことを考えると睡眠を取る必要が出てくるわけですが、「眠りたくても眠れない」という声を漏らす人も少なくないのが現実。
そんな不安や不満を抱いている人は、どのように対処すればいいのでしょうか?
今回は、こういった夜行バスの睡眠問題ついて考えていき、眠れない理由と眠りたい人にオススメの寝方(睡眠)のコツ・対策方法をご紹介いたします。
対策方法を知れば、夜行バスの旅が今よりもっと快適になるかもしれません。
夜行バスで眠れない!その理由とは?
夜行バスの中で眠れるかどうかは、個人差があります。
あるアンケートで分かったのは、夜行バスで眠れる人と眠れない人の割合。
ここから色々なことが分かってきましたので、ご紹介いたします。
実に80%の人が「夜行バスでは眠れない」と回答!
夜行バスを利用したことがある人を対象としたあるアンケートで、「夜行バスの車内で、眠れていますか?」という質問をした結果、
- ほとんど眠れていない
- 眠れているが、不十分
との回答が、合わせて約80%にも上りました。
ここから、夜行バスを利用する8割もの人が、快適な睡眠を取れていないことが分かります。
ちなみに、「ほどんど眠れていない」22%、「眠れているが不十分」57%という結果です。
「深い睡眠を取ることができている」と答えたのは、全体のわずか4%ほど。
「眠れるときのほうが多い」と答えた人は17%でした。
20%ほどの人しか睡眠が取れていないとなると、翌日にも何かと響きそうです。
A.ほとんど眠れていない | 22% |
---|---|
A.眠れているが不十分 | 57% |
A.眠れるときのほうが多い | 17% |
A.深い睡眠を取ることができている | 4% |
夜行バスで眠れない原因は、眠るときの姿勢が影響している?
このアンケートの結果で、夜行バスでは眠ることができない理由についても明らかになってきました。
最も多くの人が感じているのは、
- 脚を伸ばせないから眠れない
というもの。
実に60%を超える人が、この回答だったそうです。
普段とは違う姿勢であることが原因で寝付けない人が非常に多いようです。
続いての理由は、
- 腰に負担がかかる
- 隣や後ろの人が気になる
というもの。
これらは、それぞれ50%ほどの人が夜行バスで眠ることができない理由として挙げていました。
腰への負担が原因で眠れない場合は、ゆったりと過ごせるシートのバスを選ぶことで軽減することができそうです。
その他の理由としては、
- 頭が固定できないのがツライ
- 椅子の形状と自分の体型が合わない
- 同じ体勢しか取れない(体勢を変えられない)
- お尻が圧迫されて痛くなる
- むくんだりだるくなったりする
- 首や肩が凝ってしまう
なども、眠れない原因として多くの人が感じていることのようです。
これらを解消するために、個人で簡易的な枕を持参したり、多少料金はかかってしまいますがグレードの高いシートのバスを選択するなどして、それぞれ対策を取っている人も少なくありません。
夜行バスはプライベートな空間が確保できないから眠れないとの声も!
先程も少し触れましたが、「隣や後ろの人が気になる」という理由。
これも眠れない人が挙げる問題点の一つです。
例えば、いびき。
周囲の人のいびきが気になって眠れない人も少なくないようです。
音に関して言えば、ガサゴソと物音が一晩中していたり、夜中に物を食べる音が聞こえて眠れないという声も聞かれました。
そもそも、人の気配が気になって眠れないという人もいますが、そういった人は夜行バスそのものの利用が向いていないのかもしれません。
座席が狭いと感じる人は、やはりグレードの高い広めのシートのバスを選択するほかないでしょう。
体が大きな人は、隣の人との接触がしばしばあり、それによって寝付けないこともあるようです。
最近では、スマートフォンやタブレット、ポータブルゲームなどのモバイル系機器を持つ機会が増えましたが、こういったものの光漏れが気になって眠れない人も多くなってきています。
ニオイが邪魔をして眠れないという人も。
これらについては後でさらに掘り下げますが、やはりプライベートな空間が確保できないと、安心して眠ることは難しそうです。
大勢の人が乗り合わせる夜行バスを利用する以上、ある程度は我慢が必要なのかもしれません。
夜行バス利用者が眠るためにしている対策とは?

工夫すれば夜行バスでも眠れるようになるかも!
なんだかんだと文句を言っても、夜行バスは新幹線や飛行機といったその他の交通機関に比べて移動コストを抑えられるのが魅力。
特に、若い人にとっては利用しやすい交通手段なのではないでしょうか。
安いからある程度はしょうがないと思っていても、睡眠時間は確保したいという思いから、人それぞれ眠るための工夫や努力をされているようです。
夜行バスをよく利用している人が睡眠をしっかりと確保するためにしている対策についてもアンケートによって分かりましたので、ご紹介していきます。
バス座席(シート)のグレードや位置で睡眠不足を解消!
実に40%以上もの人がこだわっていたのが、バスの座席(シート)。
夜行バスの座席(シート)のグレードを上げることで、眠れる環境を確保しようとする人が多いようです。
グレードの高い座席として特にオススメしたいのが、完全独立シート。
完全独立シートバスは、隣り合わせになっている座席とも距離が保たれており、座席ごとにカーテンの仕切りが付いていることがほとんど。
そのため、カーテンを閉めれば半個室状態を作れるのでプライベートな空間もそこそこ確保することができ、4列タイプのバスと比べると脚も多少は伸ばすことができますから、リラックスしながら夜行バスの時間を過ごすことができます。
バス座席にお金がかけられない場合、座席位置の選択によって眠れる環境を確保しようと試みている人もいました。
例えば、人通りの少ない後ろの席を選んだり、脚が伸ばしやすい通路側の席を選んだりなど。
逆に、窓側の席を選べば、窓に頭を預けられるので眠りやすいという人もいました。
バス座席(シート)のグレードや座席位置を工夫し、眠れるような環境づくりに励むのも一つの対策方法となります。
高速バス会社の最大手「WILLER TRAVEL(ウィラートラベル)」なら、シートの種類が豊富なので、様々な種類からお気に入りのバスを見つけることができます。
眠ることに特化したシートでゆったりくつろぐことのできる「リボーン」、各座席に仕切りとプライベートモニターが設置された「コクーン」、142度までリクライニングができる「エグゼクティブ」などのハイグレードな高速バスから、全席独立シートで146度のリクライニングが可能な「ラクシア」、4列シートで座席に顔を隠せるフードが付いている「リラックス」など、お財布事情に合わせてバスを選ぶことができます。
今まで利用してきた夜行バスより少しグレードを上げてみたいなとお考えの方は、一度チェックしてみてください。
実は重要!夜行バスに乗るときの服装で快適に
夜行バスに乗るときは、車内で過ごす服装を工夫することで快適さが増し、眠りやすくなる傾向があります。
事実、アンケートでは、「(バス車内で眠るために)ゆったりと過ごせるような服装を選択する」という人が30%以上も。
夜行バスの利用者にとっては重要なポイントであることが窺えます。
柔らかくシワになりにくい洋服を選び、体を締め付けず、脱ぎ着がしやすいものを選ぶと良いでしょう。
上に着るもので言えば、ゆったりとしたTシャツやセーターなど。
バス車内では寒さを感じることも多いので、カーディガンを用意しておけば羽織って体温調節ができます。
下に履くものとしては、女性なら薄めのロングスカートやワンピースなどを履くと楽に過ごせると思います。
ミニスカートは動きにくいため、避けることが無難です。
男性なら、太ももや腰周りのゆったりとしたチノパンやスラックスがオススメです。
男女ともに、コートやスーツなどは避けましょう。
羽織るものとしては、オールシーズン活躍するパーカーを選ぶ方が多いようですが、首回りが邪魔になるため、夜行バスではあまりオススメとは言えません。
フードを被っていれば問題ありませんが、被らない場合は首を寝違えてしまうことがあります。
洋服の生地としては、フリースやパイルなどが肌触りもよく、ストレスも軽減されやすいのではないでしょうか。
伸縮性の弱いデニム生地は夜行バスには向きません。
特に細身のデザインとなるスキニーの場合、身体を締め付けすぎてしまい、エコノミー症候群になるリスクが高まります。
足元も非常に重要です。
履き慣れた靴であれば、窮屈さも感じにくいでしょう。
可能であれば、バス車内ではサンダルやスリッパに履き替えたほうが眠りやすくなります。
間違ってもブーツや革靴で過ごすことがないようにしましょう。
これらは、睡眠の妨げになってしまうだけでなく、脚が締め付けられた状態のまま同じ姿勢でいると、エコノミー症候群になってしまう可能性が高まります。
よく眠るために欠かせない便利グッズ(持ち物)は?
夜行バスで眠りにつきやすくするために、
- 簡易枕を用意する
- アイマスクを着用する
- クッションで楽な体勢を保つ
- 耳栓や音楽プレーヤーで耳をふさぐ
といった方法で努力している人がたくさんいるようです。
実際に、こうした便利グッズによって快眠できるケースは少なくありません。
アンケートでも効果があったと答えた人は多いようなので、試してみる価値は十分にありそうです。
簡易枕とアイマスクは30%ほどの人が用意しており、クッションや音楽プレーヤーは25%の人が、耳栓は15%の人が夜行バスに持ち込んでいるという結果が出ました。
クッション以外はそこまで大きな荷物にはならないので、これでよく眠れるのであれば、用意する価値は確かにあるのかもしれません。
女性に多かったのは、「体を温めるアイテムを用意する」というもの。
体が冷えて眠れない人も少なくないので、冷え性の人はこの方法をぜひ試してみてください。
バス会社によってはブランケットを貸し出していることがありますが、薄くて保温効果が期待できないブランケットの場合がほとんどですので、不安な方はお気に入りのブランケットを持っていくと安心です。
個人的におすすめしたいのは、マスク。
マスクを着用するメリットは多く、他の乗客の食べ物や飲み物などのニオイを軽減したり、乾燥から守ってくれたり、他人に寝顔を見られなくて済んだりと、マスク一つで何役にもなります。
荷物になるようなものでもありませんので、車内に持ち込むかばんの中に1~2枚入れておくと重宝します。
どれか一つに絞る必要はありません。
持って行けるなら、すべて試してみましょう。
ちょっとした工夫で夜行バスでも眠れるようになる!?そのコツは?
夜行バスを利用するときに試せる「よく眠るための方法・コツ」にはどのようなものがあるのでしょうか。
ちょっとした工夫で、もしかしたら急に眠れるようになるかもしれません。
とりあえず、靴を脱いでみましょう。
簡単な工夫ですが、足元の窮屈さが無くなり、一気に楽になるはずです。
靴を脱いだことによって夜行バスで眠れるようになったという人も実際にいますから、試してみてはいかがでしょうか。
お風呂に入って、体を温めてから夜行バスに乗り込むという方法もあります。
冬は逆に体が冷えて風邪を引いてしまうことがあるのでおすすめできませんが、暖かい時期であれば試してみる価値がある方法です。
個人差はありますが、お酒を飲むという方法も有効です。
軽くお酒を飲んでおけば、バスの中で気持ち良く眠れるのではないでしょうか。
ただし、お酒のニオイがする人には近づきたくないと思う人が大半ですので、飲み過ぎてしまうと周囲の人に迷惑をかけてしまいます。
また、お酒を飲むことでトイレも近くなってしまいますし、夜行バスの運営会社によっては飲酒をしていると乗車を断られてしまうケースもありますので、注意や確認が必要な方法となります。
飲むのではなく、食べるというのも一つの方法。
お腹が膨れれば眠たくなるのが人間というものです。
その現象を利用し、夜行バスに乗る前に軽く食事を取っておくのも良いかもしれません。
ただし、こちらも食べ過ぎてしまうとバス車体の揺れによって気分が悪くなってしまう可能性がありますので、食べすぎには注意しましょう。
夜行バス乗車前日は、あえて睡眠時間を削るという方法もあります。
少し無理矢理な方法にはなってしまいますが、意外と多くの夜行バスユーザーが実践されていますので、効果は高いのかもしれません。
簡単な工夫だけで驚くほど眠れるようになりますので、ぜひ試してみてください。
一番大切なことは、「眠らないといけない」と気負ってしまわないようにすることです。
神経が張り詰めた状態になると誰でも眠ることはできませんので、気を楽にして、夜行バスの旅を楽しみましょう。
どうしても眠れないときに試してみたい対策方法とは?
「眠りたいけど、どうしても眠れない」そんなとき、夜行バスユーザーはどうしているのでしょうか?
アンケートを見ると、「体勢を変える」という意見が最も多く、なんと50%超え。
姿勢を変えることで気持ちも少し楽になりますから、眠りやすくなるのかもしれませんね。
次に多かった意見は、「無理に寝ようとしない」というもの。つまり、諦めるようです。
これが40%を超えていますから、なんとも潔いですね。
サービスエリアなどに着いたら、「一旦外へ出てリフレッシュする」という人も40%ほどいます。
気分転換をして、その後につなげようということなのでしょう。
30%ほどの人は、「音楽などを聞く」と答えました。
ラジオを聞くという人もおり、これも定番ですが、試してみてもいいのではないでしょうか。
他には、スマートフォンで時間を潰すという人もいましたし、羊を数えるという人も。
もはや、願掛けのようなことをして眠ろうとする人もいます。
逆効果のような気もしますが、「明日のためにも寝なければ!」と自分にプレッシャーをかける人も意外と少なくないようです。
「妄想にふける」、「楽しいことを思い浮かべる」という意見もあり、リラックスすることに重点を置く人もいるようです。
周りの人が眠れないのは、自分のせい?夜行バスでのマナーをチェック!

乗客全員が眠るためにはマナーを守ることが大切
夜行バスに乗ったはいいけれど、眠ることができない。
そんな人が多くいることは、アンケートからも窺い知ることができました。
「周囲の人が眠れない原因が自分にあるとしたら?」そんなことを考えたことはないでしょうか。
知らず知らずのうちに、他人の睡眠の邪魔をしているかもしれません。
そんな迷惑な人にならないよう、以下のことに注意しておきましょう。
車内トラブルが起きてしまうと、楽しい旅も台無しです。
自分から発せられる「音」に気をつけましょう
音に敏感な人はとても多く、夜行バスの中はとても静かなので、できるだけ音を発さないように意識しましょう。
自分が音を発することによって、眠れなくなってしまう人がいるかもしれません。
鼻息でも響く夜行バスの中。
自分の「音」で他人に迷惑をかけないことを一番に考えるべきでしょう。
いびきを自覚している人はどうにか対策しましょう
他人にとって不快な音といえば、いびき。
いびきをかく人は、対策をしてから夜行バスに乗ることを徹底しましょう。
小さな声でも話し声は気になります
友人同士やカップルで乗車する場合には、多少の会話はあるかもしれませんが、周りが寝静まった夜中に会話をするのはマナー違反となります。
車内が消灯されたら、会話は避けましょう。
歯ぎしりの癖があるかどうかを乗車前にチェック
歯ぎしりを自覚するのはなかなか難しいかもしれませんが、日頃一緒にいる家族などに尋ね、もし歯ぎしりをする癖があるようでしたら注意や対策が必要です。
イヤホンやヘッドホンの音漏れはトラブルの元となります
バス車内で音楽を聞く人もいるはず。
イヤホンやヘッドホンから音が漏れていれば、それも周囲に対しての迷惑行為となります。
結果的に、誰かの睡眠を妨げてしまっているかもしれません。
スマホやPCの利用はほどほどに
スマートフォンやノートパソコンをバスの中で利用する人も多いと思いますが、これも夜中に使用するなら気をつける必要があります。
媒体から発する光は、周りの人の睡眠を妨げる可能性が大いにあるからです。
カーテンなどで半個室状態にできる座席のバスならまだしも、オープンな状態で使うのは避けるべきでしょう。
消灯後の車内でどうしても使わなければならない場合は、ブランケットなどで光が漏れないように覆いながら、できるだけディスプレイの光度を下げるなどして、周囲への配慮を忘れないでください。
シートを倒すのは一声かけてから
多くの夜行バスのシートには、リクライニングの機能が備わっています。
しかし、だからといって急に倒すと、後ろの座席の人は足元が狭くなり、眠れなくなってしまうかもしれません。
絶対に倒してはいけないわけではありませんが、座席を倒すのなら、必ず後ろの人に一声かけること。
最低限のマナーですので、これだけは守りましょう。
声をかけたからといって、目一杯倒すのはマナー違反です。
軽く倒すのみにとどめ、後ろの座席の人の空間を奪わないように配慮しましょう。
「リクライニングシートが倒せず苦痛だった」という声もありますが、そこは我慢が必要です。
多くの人が同じ空間を共有するわけですから、窮屈であることも覚悟の上で夜行バスを利用しなければいけません。
足を伸ばしやすい通路側の座席を指定するといった工夫をしながら、眠れるような努力をしてみましょう。
ほぼ横になっているような姿勢でないと眠れないという方は、ハイグレードバスを選択することをオススメします。
ハイグレードバスならリクライニングでほぼ横になれるだけでなく、足元にも十分な余裕がありますので、しっかり身体を休めることができます。
もしかしたら不快なニオイを発しているかも?
自分ではなかなか気がつかないものの、周囲の人に不快感を与えているかもしれないのが、ニオイです。
体臭はもちろん、タバコの臭いも周囲にとっては迷惑。
夜行バスではリラックスのために靴を脱ぐ人も少なくありませんが、靴を脱いだ途端に足のニオイが周囲を覆うこともあるでしょう。
お酒のニオイが気になるという人も多いので、乗車前やバス車内での飲酒はほどほどにしておかなければいけません。
香水や制汗剤などは、自分にとって良いニオイでも、周囲にとっては嫌なニオイだと感じられることもあります。
狭い空間に多くの人が長時間共存するバスの中では、この香水や制汗剤、整髪料などにも気を遣う必要がありそうです。
眠れない原因となっている人がいたらどうする?
自分が周りの人の睡眠を妨げるかもしれない、この意識を持っていればきっと大丈夫。
逆に、今紹介したような行為を周りの人がしていることによって自分の睡眠が妨げられることもあるでしょう。
そんな場面に遭遇したら、声をかけてみてください。
「ヘッドホンから音が漏れているので、少し音量を下げてもらえませんか」「リクライニングシートをもう少し上げてもらえませんか」などとお願いすれば、多くの人が受け入れてくれるはず。
睡眠の障害となっているものを排除することができるでしょう。
お願いしたけれど改善されなかった、そもそもそんなことを言う勇気がない、声をかけてトラブルになりたくない、そんなときはバスの乗務員に相談してみましょう。
アナウンスなどで車内全体に喚起してもらうよう要請すれば、周囲の人とわだかまりなく目的地まで快適に過ごせるはずです。
サービスエリア等の立ち寄りで起きてしまう人たちの意見は?
夜行バスは、規則上サービスエリア等に立ち寄り、休憩を取らなくてはいけません。
乗客の中には、このときに目が覚めてしまって、不快な思いをする人もいるようです。
利用者によって意見はさまざまですが、どのような声があり、どのような対処をすれば睡眠を継続できるのか、考えてみたいと思います。
「起きてしまうのはしょうがない」の意見が多数!
これもアンケートを参考にしますが、サービスエリアなどに立ち寄る際に、車内の照明をつけたり、乗務員が休憩時間などをアナウンスすることに対してどう思うのかを調査したところ、46%の人が「特に問題はない」と回答。
いたって普通のことと解釈している利用者が多いようです。
「自分としては不要だが、必要な人もいるからしょうがない」と答えた人が20%弱。
理解のある人もしっかりといるような印象です。
これらの60%ほどの人は、
- サービスエリアでトイレに行っておきたい
- アナウンスも照明もないとサービスエリアに着いたことが一切わからない
- 大声のアナウンスでなければ問題ない
などと答えており、「確かにその通りだな」と思えるような意見が多数ありました。
しかし、「照明をつけるのはやめてもらいたい」という人が18%ほどおり、「アナウンスはいらないのではないか」とする人が全体の8%いるという事実も無視はできないでしょう。
こう答えた人の中には、
- 照明は足元を照らすだけでいいのではないか
- 事前告知でなんとかしてもらいたい
という意見を言う人もいました。
こうした意見に対して既に配慮をしているバス会社もあるので、今後もそれぞれのバス会社には利用者の声を反映して改善を図ってもらいたいものです。
「照明もアナウンスも不要」と答えた人は10%と、不要論者も決して少なくはありません。
そのような人たちは、
- 止まれば気づくからいらない
- 起きたい人は勝手に起きるでしょう
といった意見を持っているようです。
また、「パーキングエリアやサービスエリアで降りたことがない」という人もいます。
このあたりは個人の価値観によりますので、どの意見をどのように採用していくのか、バス会社にはなかなか難しい判断が求められそうです。
バス会社ごとに異なる対応
照明やアナウンスに対する判断や対応は、バス会社それぞれが考え、対応していくしかありません。
実際に、サービスエリアに着いた時には、照明をつけるところもあれば、つけないところもあります。
フットライトに限定してつけるところもあるようです。
アナウンスも出発時と到着時のみに限定しているバス会社も出てきていますし、アナウンスはせずに次の出発時間を記載したボードを出して対応しているバス会社もあります。
休憩時のアナウンスと照明が必要か否かなどについては、個人の好みによる差が大きいため、どの対応が正しいのかは誰にも判断はできません。
夜行バスのチケットを予約する時に、そのバス会社の方針を確認しておくことをオススメします。
そうすれば、不快だと感じずに夜行バスの旅を続けられるのではないでしょうか。
どうしても不快なら自己防衛をオススメします!
「夜行バスに乗ったら、目的地に着くまで眠っていたい!」と思うのであれば、自己防衛の道を選択するのが最も確実。
とにかく眠っていたい方におすすめの自己防衛策としては、
- サービスエリア・パーキングエリアなどでの停車時に照明をつけられて起きるのが嫌なのであれば、アイマスクを装着する
- アナウンスの声で起きるのが嫌なのであれば、耳栓を装着する
- 通路側の座席にすると窓側の人が席を立つときに起きる必要があるため、窓側の座席を指定する
などが挙げられます。これらを実践すれば、バス会社の対応や方針に関わらず、眠り続けることができるのではないでしょうか。
しっかりと睡眠を取るためには工夫とモラルが必要
狭い空間で、大勢の人と一夜を過ごすことになる夜行バス。
自分も他の乗客も、しっかりと睡眠をとるためには、個人のモラルが重要となりそうです。
夜行バス予約時に料金だけで決めてしまわず、自分が眠れそうな座席を確保し、乗車当日は気持ちよく眠るために体調を整え、さらに便利グッズも準備しておけば、眠りにくい夜行バスでも眠れるようになるのではないでしょうか。