乗り物についてあれこれ調べてみました。

妊婦さん必見!妊娠中の飛行機搭乗で心得ておきたい注意事項

投稿日:2016年1月24日
更新日:

妊婦さん必見!妊娠中の飛行機搭乗で心得ておきたい注意事項

妊娠中は飛行機に乗れるの?

「これから里帰り出産を予定していて、飛行機に乗りたい。影響はあるの?」「いつまでなら飛行機に乗れるの?」「落ち着いたから、出産前に旅行に行きたいけど・・・飛行機に乗っても大丈夫?」など、妊娠中の飛行機搭乗について疑問をお持ちの妊婦さんは多いのではないでしょうか。

そこで今回は、妊娠中の飛行機搭乗で心得ておきたいことをご紹介いたします。

これから飛行機に乗ろうとお考えの妊婦さんは必見です!


妊娠中の飛行機には危険がいっぱい?

普段であれば何の問題のない点も、妊娠中となれば問題となることも!

まずは、機内状況について心得ておきましょう。

飛行機内は気圧と酸素濃度が低下する環境

飛行機は上空7,000~13,000メートルの高度を飛行しています。
そのため、気圧が低下し、腸管内のガスが膨張するという現象が起きやすくなります。

腸管内のガスが膨張すると、頭痛、息苦しさ、耳鳴りといった悪影響を及ぼすことがあり、人によっては気分が落ち込み欝のような状態になったり、胸部が激しく痛むといった症状が表れることも。

その他にも、気圧の変化により、酸素濃度も変化します。
酸素濃度が低下すると、呼吸が苦しくなったり、胸が圧迫されているように感じるといった症状が表れることがあります。

心臓、呼吸器、脳の血管障害、重い貧血などの病気を抱えている場合は、酸素濃度の低下によって悪化してしまう可能性があり、高確率で悪影響を受けますので要注意です。
また、妊婦さんは元々貧血気味の状態にありますので、ひどい眩暈に襲われたり、場合によっては気絶してしまうことも十分に考えられます。

酸素不足により、母体だけでなく、赤ちゃんにまで悪影響が及ぶ可能性があるということも知っておく必要があります。

乾燥している機内ではウイルスに感染することも

機内は空調システムにより温度が一定に保たれていますが、加湿はされていないため、湿度が10~20%と非常に乾燥した環境となります。

空気中にいるインフルエンザや風疹などの小さいウイルスは、飛行機の空調フィルターでは除去しきれていません。
乾燥した機内は、ウイルスに感染しやすい環境となるため、細心の注意が必要です。

機内はストレスもかかりやすい

妊娠中は心身ともにデリケートな状態のため、機内の特殊な環境により、さまざまなストレスがかかることが考えられます。

急激な変化に対応しきれず吐き気をもよおすことや、実際に嘔吐してしまい体調が大きく崩れてしまう危険性もあります。

妊娠中に飛行機に乗ることは、危険なことという意識を持ち、安全対策を行うことが何よりも大切です。


妊娠中はいつまで飛行機に乗れるの?

それでも、どうしても飛行機に乗らなければならないこともあるかと思います。

では、一体いつまで飛行機に乗ることができるのでしょうか?

医師の診断や同意書がなくても飛行機に乗れる時期は?

妊娠初期から出産予定日の28日前(妊娠9ヶ月)までは、医師の診断や同意書がなくても飛行機に乗ることができます。
特に、安定期に入る妊娠中期(妊娠16~27週)の間は、比較的安全だと言われています。

リスクを避けることを考えるのであれば、飛行機の搭乗は安定期にし、リスクの高まる妊娠初期(妊娠15週まで)と妊娠後期(妊娠28週以降)においては、飛行機に搭乗することはやめておいたほうが無難でしょう。

医師の診断や同意書があれば飛行機に乗れる時期は?

出産予定日を含めて28日以内(妊娠36週以降)は、医師の診断や同意書を提出すれば飛行機に乗ることができます。



妊婦さんの搭乗に関する航空会社別の規定(国内線)

航空会社ごとにルールが設けられている場合がありますので、搭乗予定の航空会社の規定をチェックしていきましょう。

お問い合わせ先も記載していきますので、搭乗前に心配な点があれば迷わず連絡するようにしてくださいね。

日本航空(JAL)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

JALスマイルサポートデスク
電話番号
  • 0120-25-0001
営業時間
  • 7:00~20:00(年中無休)

全日空(ANA)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

ANAあんしんご予約デスク
電話番号
  • 0570-029-701
営業時間
  • 9:00~18:00(年中無休)




スカイマーク(SKY)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師または助産師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。
  • 同伴が助産師のみとなる場合、医師の診断書には「当該旅客の同行者として助産師でもよい」という旨の記載が必要となります。

お問い合わせ先

スカイマーク予約センター
電話番号
  • 0570-039-283
営業時間
  • 8:00~20:30(年中無休)

ソラシドエア(SNA)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

ソラシドエア予約・案内センター
電話番号
  • 0570-037-283
営業時間
  • 6:30~22:00(年中無休)




エアドゥ(ADO)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

ANAおからだの不自由な方の相談デスク

※ANAに業務委託されています。

電話番号
  • 0120-029-377
  • 0570-029-377(携帯電話から)
営業時間
  • 9:00~17:00(年中無休)

フジドリームエアラインズ(FDA)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書と同意書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。
  • 同意書は当日空港にて記入します。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書と同意書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。
  • 同意書は当日空港にて記入します。

お問い合わせ先

FDAコールセンターナビダイヤル4番
電話番号
  • 0570-55-0489
営業時間
  • 7:00~20:00(年中無休)




北海道エアシステム(HAC)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

JALスマイルサポートデスク

※JALに業務委託されています。

電話番号
  • 0120-25-0001
営業時間
  • 7:00~20:00(年中無休)

オリエンタルエアブリッジ(ORC)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書と同意書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書と同意書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

ORCお客様サポート
電話番号
  • 0570-064-380
営業時間
  • 8:00~18:00(年中無休)




スターフライヤー(SFJ)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

SF CALL CENTER(国内線予約・案内センター)
電話番号
  • 0570-07-3200
営業時間
  • 7:00~23:00(年中無休)

IBEXエアラインズ(IBX)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~8日以内

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

出産予定日を含めて7日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に作成されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」という旨の明記が求められます。

お問い合わせ先

IBEX予約・案内センター
電話番号
  • 0120-686-009
  • 03-6741-6688(東京・携帯電話から)
  • 06-7637-6688(大阪・携帯電話から)
  • 022-716-6688(仙台・携帯電話から)
営業時間
  • 6:30~22:00(年中無休)




ジェットスター(JJP)の妊娠中の搭乗ルール

妊娠36週目以降

  • 医師の診断書の提出が必要です。
  • 診断書は、搭乗前10日以内に発行されたものに限ります。
  • 診断書には、「航空旅行を行うにあたり、健康上支障がない」「出産予定日」「単胎妊娠・多胎妊娠の区別」「妊娠合併症がないこと」などの明記が必要です。
  • 飛行時間が4時間未満のフライトの場合、妊娠40週(多胎妊娠の場合は36週)まで搭乗が可能です。
  • 飛行時間が4時間以上のフライトの場合、妊娠36週(多胎妊娠の場合は32週)まで搭乗が可能です。

お問い合わせ先

ジェットスターナビダイヤル
電話番号
  • 0570-550-538
営業時間
  • 9:00~20:00(年中無休)

ピーチ(APJ)の妊娠中の搭乗ルール

出産予定日を含めて28日以内~15日以内

  • 医師の診断書を出発予定日の5営業日前までにFAX(専用番号:050-3737-9665)にて送付する必要があります。
  • FAX送付後、コンタクトセンターから確認の電話があります。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に発行されたものとなります。
  • 診断書は専用書式を使用します。

出産予定日を含めて14日以内

  • 医師の同伴と医師の診断書を出発予定日の5営業日前までにFAX(専用番号:050-3737-9665)にて送付する必要があります。
  • FAX送付後、コンタクトセンターから確認の電話があります。
  • 診断書は、搭乗日の7日以内に発行されたものとなります。
  • 診断書は専用書式を使用します。

お問い合わせ先

ピーチコンタクトセンター
電話番号
  • 0570-001-292
営業時間
  • 9:00~18:00




飛行機に乗っても、お腹の赤ちゃんに影響はないの?

安定期での搭乗に関しては、お腹の赤ちゃんへの影響は心配ないと言われています。

妊娠初期は、胎児が不安定で流産の確率が高まるため、なるべく飛行機の利用は避けましょう。

妊娠後期は、大きくなったお腹により母体が疲れやすく、胎児にとって良い環境ではありませんので、長時間のフライトや元々飛行機に慣れていない妊婦さんは控えたほうが無難と言えます。


妊娠中の搭乗で気をつけるべきこと

少しでも安心して搭乗するため、妊娠中ならではの注意事項もしっかりと心得ておきましょう。

炭酸ガスを含んだ飲料を飲まない!

前述したとおり、気圧の低下により腸管内のガスが膨張している可能性があるため、炭酸ガス飲料は避けましょう。

特に妊娠悪阻がある妊婦さんは、飛行機酔いに伴う嘔吐が助長されやすくなってしまいます。

シートベルトはジャストサイズで!

普段、シートベルトは腰の低い位置で着用しますが、妊娠中のためベルトの長さが足りない場合もあります。

長さが足りなかった場合は、客室乗務員に声をかけ、機内に搭載されている延長用のベルトを調節して着用しましょう。

エコノミー症候群に気をつけよう!

妊娠中期から妊娠後期に長時間座り続けると、お腹の大きさや重みで足の付け根が圧迫され、エコノミー症候群になりやすいため、注意が必要です。

機内では水分補給をこまめに行い、1~2時間毎に通路を歩くなどして血流を良くしましょう。

服装はゆったりとしたもの心がけると随分楽になりますのでオススメです。

つわり対策もしっかりと!

つわりのつらい時期に搭乗するのはなるべく避けることが賢明ですが、どうしても飛行機に乗らなければいけないときは、トイレの場所を確認し、エチケット袋も多めに持参して、つわり対策もしっかり行いましょう。

座席は通路側を確保!

機内の通路は狭く、ただでさえ移動が大変。

事前に座席指定をして、通路側の席を確保しましょう!

マタニティタグをつけよう!

航空会社によっては、妊婦さんにマタニティタグをくれます。

このマタニティタグを他の人から見えやすい位置につけるだけでも、周りの人に配慮してもらいやすくなります。

事前に病院の場所や受診時間を確認しよう!

もしもの場合に備え、空港周辺や旅先の病院の場所や受診時間を確認しておきましょう。

旅程は無理のないスケジュールにし、リスクを考えたうえでの対策が必要です。

必須アイテムは忘れずに!

母子手帳と健康保険証は、必須アイテムです。

必ず携帯していることを確認してから、搭乗しましょう。


妊娠中の搭乗で持っていると重宝するグッズは?

次に、持っていると助かるおすすめグッズをご紹介します。

耳栓

耳栓をすることで、気圧の変化による耳鳴りを軽減することができます。

普段は我慢できる程度の耳鳴りでも、妊娠中はストレスがかかりやすいため、少しでも軽減しましょう。

飴などのお菓子

機内販売もありますが、スムーズに購入できないこともありますので、すぐに食べられるものを数種類持っていくと重宝します。

このお菓子で空腹による食べつわりや、唾液による気持ち悪さの対策をしましょう。

ブランケット

機内に準備している航空会社もありますが、貸出しは基本一人一枚となります。

妊娠中にお腹や身体を冷やすのはNG!自分用の暖かいブランケットを持っていきましょう。

エチケット袋

普段よりも酔いやすく、つわりも起きやすいため、エチケット袋は多めに持参すると重宝します。

マスク

乾燥した機内は、ウイルスが感染しやすい環境と言えます。

マスクを着用し、インフルエンザや風邪の予防をしっかり行いましょう。

マスクは通常のものより、濡れたシートを挟むタイプのものを選ぶことで、保湿対策にもなります。

緊急連絡先を書いたメモ

緊急連絡先を書いたメモを持参しておくことで、非常時にも周りの人が対応しやすくなります。

メモには連絡を取ってほしい人、かかりつけ医など、必要と思われる連絡先はすべてメモしておきましょう。



しっかりと準備することが大切

妊娠中の飛行機搭乗で心得ておきたい注意事項はいかがでしたでしょうか。

事前にしっかりと準備し、体調の良い時期を選んでいれば、過敏にならなくても大丈夫ですが、搭乗前には必ずかかりつけ医に相談をして健康状態を把握しておくことが大切です。

また、航空会社によっては妊婦さん向けのサービスを用意していることもありますので、ぜひチェックしてみてください。

しっかりと対策をして、快適なフライトを満喫してくださいね。


管理人のイチオシ!