
飛行機は公共の乗り物!マナーをしっかり守りましょう
電車やバスと同じように、飛行機は公共の乗り物のため、搭乗している全員が快適に過ごすためのマナーをしっかりと心得ておく必要があります。
また、狭く閉鎖された空間にたくさんの人が搭乗するので、機内でのトラブルも起きやすく、マナーを知らなかったために楽しい旅が台無しになることも。
そこで今回は、知っておきたい飛行機にまつわるマナーをご紹介していきます。
これから搭乗の予定がある方は必見です!
飛行機に搭乗する前に知っておきたいマナーは?
実は、飛行機には搭乗する前にもマナーがあります。
焦らず押さず!搭乗口には、順番に並ぶ
飛行機は、予約している航空券のクラスによって、搭乗していく順番が決められています。
ファーストクラスやビジネスクラスのチケットを予約している方が先に飛行機に乗り込み、その後でエコノミークラスの後方座席、前方座席となります。
※妊娠中の方やからだが不自由な方は、エコノミークラスでも優先的に搭乗することができます。
焦らなくてもきちんと席に座れますので、アナウンスに従って順番に並びましょう。
後ろのほうに並ぶことになっても、座席は指定されているため、ご安心を。
前の人を押したり、順番を抜かさないように気をつけましょう。
自分にとっての良い匂いが他の人にとっても良いとは限らない!
機内は密室された空間のため、匂いがこもりやすくなっています。
自分が好きな香水やアロマオイルの香りが、他の搭乗者にとっても好きな香りとは限りません。
香水は控え、ハンドクリーム程度の匂いに抑えましょう。
飛行機が離陸する前に知っておきたいマナーは?
飛行機に乗り込んだら、以下のことに気をつけましょう。
搭乗後は、速やかに自分の座席へ
搭乗後は、速やかに航空券に記載されている席に座りましょう。
座席が分からない場合は、客室乗務員に聞くと案内してもらうことができます。
手荷物用の機内ロッカーは、他の人のスペースを残そう!
自分の座席についたら、手荷物を頭上の機内ロッカーに預けましょう。
ここでのポイントは、スペースを占領しないこと。
機内ロッカーは、その座席付近の搭乗者が譲り合って使うものなので、他の人のスペースも残しておくように心がけましょう。
足元にしまう手荷物も、コンパクトにまとめて隣席の人の邪魔にならないようにすることがマナーです。
どうしても荷物がはみ出してしまう場合は、一声かけておきましょう。
くれぐれも、通路に置いたり、はみ出したりして、安全を損ねるようなことがないように!
スマートフォン・タブレットなどの電子機器の電源はOFFに!
荷物をロッカーに預け、席についたら、まずは電子機器の電源を全てOFFにしましょう。
電子機器の電源は、飛行機の計器に影響を与えることがあります。
そのため、安全面を考慮して必ず電源は切りましょう。
電波は目に見えないため実感しにくいですが、OFFにしていないと運航システムが障害を起こす可能性もあります。
音楽プレーヤーは、離着陸時に電源を切っていれば、機内での使用が可能です。
大音量による音漏れには気をつけましょう。
シートベルトはしっかり着用しよう!
シートベルトは、安全のため、法令で着用が義務付けられています。
離陸する前になると客室乗務員が確認に来ますので、その前に着用しているとスマートです。
離陸した後も、シートベルト着用のサインが点灯している間は立ち歩かず、シートベルトを着用することもマナーです。
飛行中は、いつシートベルト着用サインが点灯するか分かりませんので、気にかけておくようにしましょう。
少し窮屈ではありますが、席を立たないときにはシートベルトをしておくことをオススメします。
飛行機が離陸した後に知っておきたいマナーは?
飛行機が無事に離陸した後にも知っておきたいマナーがありますので、ご紹介いたします。
リクライニングシートは、後方の席の人に一声かけてから倒す
シートを倒すときは、後ろの人に一声かけるようにしましょう。
シートを倒す際に気をつけたいことは、深く倒しすぎると後ろの席が狭くなるだけでなく、座席の背面テーブルに飲み物などが置きにくくもなりますので、倒しすぎには十分注意が必要です。
その他にも、座っているときに貧乏ゆすりで振動を起こすことや、足を組んで前の席を蹴るようなことも無いように気をつけましょう。
食べ物は匂いの強くないものを、アルコールはほどほどに
機内では飲食OKですが、匂いの強いものは避けましょう。
飲酒もできますが、飲みすぎには十分注意しましょう。
飛行機は高度約1,100mを飛行しています。
そのため、低気圧による低酸素が起こり、アルコール代謝が非常に悪くなります。
地上にいるときと同じペースで飲酒してしまうと、いつもより酔ってしまう傾向があるため、注意が必要です。
酔ってしまったことで問題を起こすと、航空会社のブラックリストに載り、次回から搭乗を拒否されたり、途中で緊急着陸することになってしまうことにもなりかねません。
緊急着陸になった場合には、航空会社に多額の賠償金を支払うことになり、メリットは何一つありません。
お酒はほどほどに楽しみましょう。
大声での会話は厳禁!
飛行機は公共の乗り物のため、バスや電車のように静かにするのがマナーです。
客室乗務員に用があるときも大声で呼ばず、手元のコールボタンで呼ぶようにしましょう。
お子様連れの場合は子どもが騒いだりぐずったりしないように、音が静かなおもちゃや絵本、おやつを持参するといいかもしれません。
トイレに行くタイミングや座席にも気配りを
トイレはシートベルト着用サインが消えているときであればいつでも利用できますが、窓側の席の人が何度も席を立つのは隣の人の迷惑となります。
日頃からトイレが近いと感じている人は、通路側の席を選ぶようにしましょう。
飛行機が着陸する前に知っておきたいマナーは?
フライトももうすぐ終わり。
飛行機が着陸する前に心得ておきたいマナーをご紹介します。
シートベルトはしっかり着用、リクライニングも元に戻す
着陸前にはシートベルト着用サインが点灯しますので、ベルトの長さも再度調整してしっかり着用しましょう。
着陸時に急ブレーキがかかった場合、大きな力か前方にかかります。
ベルトが緩いとその反動で身体が前に投げ出されたり、下に滑り込んだりしてしまうため、非常に危険です。
リクライニングも真っ直ぐに戻すことで、緊急時に備えることができます。
マナーだけでなく安全の観点も考慮するように気をつけましょう。
飛行機が着陸すた後に知っておきたいマナーは?
飛行機が着陸し、機内から降りる際にもマナーがあります。
着陸後はスムーズに荷物を取り出し、前から順番に
飛行機が着陸し、シートベルト着用のサインが消えたら、機内ロッカーに預けた荷物を取り出します。
このとき、忘れ物がないように気をつけましょう。
降りる順番は前方の席の人からとなりますので、前から順番に並び、押さず焦らずゆっくり詰めていくようにしましょう。
周囲を意識するのは当たり前!それが大切な搭乗マナー
今回ご紹介させていただいた飛行機に乗るときのマナーは、飛行機に限らず公共の場ではどれも当たり前のものばかりですが、「搭乗者は自分一人だけではない」「搭乗者全員が気持ちよくフライト時間を過ごせるように」と意識する気持ちを大切にしているからこそ守られるマナーです。
ぜひ実践していただき、気持ちよく空の旅をお楽しみいただければと思います。