
飛行機のコードシェアとは?
突然ですが、コードシェア便というものをご存知でしょうか?
よく飛行機を利用される方でしたら、聞いたことがあるかもしれないこのコードシェア便は、うまく利用すればとってもお得になるんです!
そこで今回は、コードシェア便についての説明やお得な利用方法と注意点についてご紹介いたします。
飛行機のコードシェア(共同運航)便とは?
まずは、コードシェア便がどういう運航形態なのか、なぜ運航されているのかをご説明いたします。
「コードシェア便」ってどういう便のこと?
共同運航便とも呼ばれるコードシェア便は、一つの飛行機を複数の航空会社で運航している便のことを指します。
名称では共同運航とされてはいますが、実際には、運航については一つの航空会社が行い、その他の航空会社は客席の販売のみを行うのが一般的です。
なぜ飛行機は「共同運航」するのか?
では、なぜコードシェア便が運航されているのか?
それは、航空会社にとってメリットが多いからです。
「客席を他の航空会社に販売させたら、損するんじゃないの?」とお思いになられるかもしれませんが、共同運航には様々なメリットがあります。
航空会社が新たな路線を開拓したり、元々持っている路線の便を増やしたりするには、多大なコストがかかります。
たくさんの利用客が見込める便でコストを取り戻せるなら良いのですが、繁忙期は利用客が多くても、閑散期はどうしても空席が出てしまうということはよくあります。
コストをかけて新しい路線を作ったり、便を増やしたりしても、空席が出てしまっては元も子もありません。
そこで、自社が持っていない路線を他社との共同運航にすることで、運航面を他社に任せた形態で販売することが可能となり、無駄なコストをかけずに路線や便数を増やすことができます。
路線を持っている運航会社からしても、自社では売り切れない客席を、他社の販売ネットワークを利用して埋めることができ、座席は買い上げとなるので売れ残った場合でも一定の売上を確保できるというメリットがあります。
このように、共同運航は持ちつ持たれつの関係で成り立っている運航形態となります。
共同運航している航空会社って?
共同運航が航空会社にとってメリットの多い運航形態だということをご説明した上で、大手航空会社の日本航空(JAL)と全日空(ANA)がどの航空会社と共同運航しているのかをまとめてみます。
日本航空(JAL)の国内線コードシェア会社は?
- フジドリームエアラインズ(FDA)
- 北海道エアシステム(HAC)
- 天草エアライン(AMX)
全日空(ANA)の国内線コードシェア会社は?
- エア・ドゥ(ADO)
- IBEXエアラインズ(IBX)
- オリエンタルエアブリッジ(ORC)
- ソラシドエア(SNA)
- スターフライヤー(SFJ)
コードシェア便の特徴は?利用するときはどんなことに注意する?
次に、コードシェア便の特徴・注意点についてご紹介いたします。
コードシェア便の機材やサービスはどうなる?
機材やサービスは、運航する航空会社のものとなります。
大手航空会社のJALやANAが行っているサービスを受けたい場合でも、運航元が別の航空会社であれば、同じサービスを受けることができません。
航空券を購入する際には、運航航空会社のサービス内容をチェックすることが必要です。
特に気をつけたいことが、手荷物の重量制限。
JALやANAは手荷物の規制が緩いですが、運航航空会社には厳しい規定が定められている場合もありますので、注意しましょう。
機内での無料ドリンクサービスは受けられることが多く、機内誌やお子様用の絵本なども貸出しをしていることが多いです。
コードシェア便の運賃はどうなる?
運賃は、購入する航空会社のものが適用となります。
コードシェア便の航空券を安く購入したい場合は、大手航空会社のJAL・ANAから購入するのではなく、運賃が比較的安く設定されている航空会社から購入したほうが安価です。
※JALの場合、FDA・HAC・AMX
※ANAの場合、ADO・IBX・ORC・SNA・SFJ
ただし、新興航空会社で購入すると変更や取消ができず、大手航空会社から購入すれば変更や取消ができるといった場合ありますので、どこで購入するかは値段だけで決めてしまわないようにしましょう。
そのときの状況(キャンセルする可能性がある、便の時間を変更するかもしれない等)も考えて、どちらで購入するのかを選ぶことをおすすめします。
コードシェア便のマイルはどうなる?
マイルについても、運賃と同様に、購入した航空会社のものが適用されます。
マイルを貯めたい航空会社が決まっている場合は、一貫した航空会社で購入したほうがマイルが貯まりやすいです。
ANAのマイレージカード会員の場合、ADO・IBX・ORC・SNA・SFJのコードシェア便を利用してもマイルを加算することができるため、効率よく貯められるというメリットがあります。
コードシェア便の座席はどうなる?
座席については先ほどもご紹介したとおり、運航航空会社が持っている座席と大手旅行会社が買い上げた座席とに分かれています。
一方の座席が満席であった場合でも、もう一方の座席は空席の可能性もありますので、「どうしてもこの便に乗りたい!」と決まっている場合であれば、もう一方の空席をチェックしてみてはいかがでしょうか。
コードシェア便を賢く利用する方法
先ほどご紹介した特徴をうまく活用すれば、以下のように利用することができます。
安さ重視の場合
大手航空会社で購入すると高くつくが、コードシェア便の運航航空会社で購入すれば安く航空券が手に入る!
マイル重視の場合
ローカル航空会社の単独路線の場合でも、共同運航されている便を選べばJALやANAのマイルを貯められる!
自分に合った方法でうまくコードシェア便を利用しよう!
いかがでしたか?
コードシェア便をお好みの方法で賢く利用し、いつもよりお得に空の旅をお楽しみいただければ幸いです。
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